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東京人と大坂人・エスカレーターの立ち位置

■ネクタイの起源

クロアチアはイタリアの東、アドリア海に面した国。
中世の頃、この国の兵士たちは、出陣の際に、妻や恋人から"布"を贈られて、首に巻いた。
武運長久(ぶうんちょうきゅう)を祈った、一種のお守りだったのでしょう。
太平洋戦争で出兵する兵士に、妻や恋人が千人針の布を持たせるのと似ている。

17世紀、フランス国王ルイ十四世は、宮殿に招いたクロアチア人の、そんな衣装が気に入った。
王様も同じように首にスカーフを巻き、宮中に広まっていった。
それがネクタイの起源になったのです。

ちなみに、ネクタイのことをフランス語で「クラバット」と言う。
クロアチア人を意味する「クロアット」が、語源と言われている。
はるか遠いヨーロッパでの、昔の兵士のファッションが、現代日本の企業戦士達には欠かせない、衣装になっているのです。



【吉村外喜雄のなんだかんだ - 193】
「東京人と大阪人…エスカレーターの立ち位置」

エスカレーターの立ち位置…。
東京では左側に立ち、歩く人は右側を進みます。
大坂ではこれが逆。
左側を歩き、立ち止まる人は右に寄ります。
東京ではエスカレーターでは歩かず、立ち止まる人が多いので、左側に列ができ、歩きたい人は右へ出て追い越すことになる。

ところが関西人はせっかち。
エスカレーターで立ち止まったりせず、階段のように上っていく人が多い。
道を歩く延長でそのまま左側を歩く。
立ち止まりたい人は、通行の邪魔にならないよう、右に寄るのです。
外国はどうか?ほとんどが右立ちだという。
ニューヨークもパリも右立ち。
ということは、大坂が国際標準ということになる。

桂小米朝「言いたい放談」より

ちなみに私は、左側に寄って立つ東京タイプ。皆さんはどうでしょうか?
成田や関空へ出かける時に、搭乗口に通じる長い通路のエスカレーターを観察するようにしたい。
私はつい最近まで、左に寄って立つのがマナーだと思い込んでいた。
しかし、地下街や階段を上り下りする時、本能的に人は左側の壁に寄って歩こうとする。
必然的に左側通行になる。
心理学によれば、心臓のある左側をガードしようとする無意識の行動と、突然襲われた時、右利きの利点を生かすために、 左を壁にして歩くのだそうです。

という訳で、アメリカや諸外国の多くが、左側通行であることが理解できる。
昭和24年、日本は、道路交通法で右側を歩くように定めた。
当時、どんな理由で右側通行にしたのか、その訳を知りたいものです。

沖縄が日本に返還される時、占領時代の左側通行から右側通行に、島内すべての道路標識・信号機を付け替え、バス停を変更した。
本土から2500人の応援警官が派遣され、数百台の救急車が各拠点に配置されたという。

コンビ二を見ると、入り口は大概左側にある。
入って直ぐ左にレジがあり、レジ奥から時計回りに右に折れて、お弁当とパン類のコーナーへ…。
更に進むと、奥の壁一面に飲み物や缶ビール。
一回りして入り口に戻る途中に、衝動買いを誘うアイスクリーム、雑貨や雑誌類が並べられている。

近所の書店もそうだし、商店街を歩くと、左から入店して、時計回りに商品がレイアウトされ、陳列されている店が多い。
ところが、近所にある食品スーパー。
3店とも、メインの出入り口は右側で、入った正面に果物、右壁に沿って野菜…。
奥に進むにつれ、調理した食品、肉、魚、乳製品…。
時計と逆回りにひと周りして、飲料水・酒類。
そしてレジで精算となる。

さて、みなさんの近所のスーパーはどうなっていますか?
人が歩く時の行動心理を、店舗設計の専門家に聞いてみたいものです。

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