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地球温暖化を考える

週2回メルマガを配信して、6回目の正月を迎えようとしている。
一年を振り返り、読み返すほどに、いろいろ書くことがあるものだと、我ながら感心している…続けるうちに、それが記録となって残っていく。

10年は続けたいと思う。
30年続けたら、90歳以上生きたことになる。
その時「いい人生だった」と、自らを褒めることができるようになりたい…。

来年も引き続き、なんだかんだと、お届けします。
皆さま よいお年をお迎えください…



【吉村外喜雄のなんだかんだ - 205】
「地球温暖化を考える」

インドネシアのバリ島で、地球温暖化をなんとか食い止めようと、世界の国々が集まって、新たなルール作りを話し合った。
その国際会議の名称は、「気象変動枠組条約第13回締約国会議(COP13)」…舌を噛みそうな、なんとも長ったらしい名前です…。

そしてこの15日、国別削減目標や、期限にかかわる数値目標を取り除いた形で、大混乱の中、何とか合意に到った。
国際社会が、目先の損得に囚われ、このまま手をこまねいているようなら、人類の未来も、地球の生命も、 深刻な危機にさらされることになるだろう。

今世紀末には、世界の平均気温が6~7度上昇するという。
南太平洋、海抜1.5メートルしかない、サンゴ礁の小さな国ツバル。
満潮のたびに、人々の家が、地面から湧き出てくる海水で壊されていく。「最初に沈む国」として、何度かTVで放映された。
北極では氷が融けて、白熊が絶滅するという。

今年は3月に入るまで、まったく雪がなかった。
スキーが趣味の私。山に雪が無ければ、スキーを楽しめない。1~2月の真冬に雪が無い北陸なんて、過去何十年記憶にない。
毎年、11月中旬に夫婦で、京都の寺院へ紅葉狩りに出かけている。
近年は、鮮やかに紅葉する前に、薄汚く枯れてしまう。そんな庭園を散策する気になれず、今年は出かけるのを止めてしまった…。

明日から正月休みの間、地球温暖化国際会議が開かれたバリ島へ、スキューバーダイビングに出かける。
当初予定していた、沖縄の石垣島を変更してのツアーである。
世界有数の広大なサンゴ礁群で、世界遺産に指定されてもいい、沖縄ケラマ諸島。
今年の秋、台風が少なかったため、海流がよどみ、水温が例年より1~2度上昇した。
あの美しかったサンゴ礁が…ああ~、サンゴの80%が窒息・死滅しようとしているのです。

サンゴの墓場と化した海底は、一面真っ白になる。
生態系が破壊され、美しく群れる熱帯魚、集まって来る回遊魚、いろんな生き物が陰をひそめ、お魚のいない水族館のような、 殺伐とした風景になってしまう…。
そんな惨状を目にするのは、耐えられない…。
美しい自然、海や山をこよなく愛する私。
毎年秋に、真っ赤に美しく燃え上るはずの山々が、一面枯れ山になり、小鳥も小動物もいない、死の山になったのと同じ状態… そんな海になっていく。

地球温暖化が私たちの身近で、目に見える形で、警鐘を鳴らし始めている。
この地球に生きる私たち。「もし空気が無くなったらどうしよう」などと、考えもしない。
まだ大丈夫、まだ大丈夫と思っているうちに、人類の生存できない地球になっていく…。
「ゆで蛙」の逸話を笑ってはいられない。
恐竜が地球上から忽然と消えてしまったように、人類の生存を賭けて、子孫繁栄のために、何をどうすればいいか…?
一枚余分に着て、室温を下げるなど、小さなことでも、出来ることから実行していきたい。

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