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狩猟民族と農耕民族-3

いよいよプロ野球のシーズン到来。
今年は巨人か?それとも阪神か? 三人に一人が巨人フアンの中で、アンチ巨人の私。でも、初っ端の阪神戦での三タテは、 優勝を争う相手だけに痛い。過去に、スタートで巨人が三タテをくらったケースは何度もあるが、優勝することへの影響は、 全く関係ないようです。

私は海や山が好きで、四季折々アウトドアーのスポーツを楽しんでいます。 しかし、年とともに運動量が減ってくる。ゴルフやスキー、 スキンダイブ、山菜採りなどは、健康のためにも、休日を楽しむためにも手ごろで楽しいものです。

多忙で、運動をする時間が無いときは、仕事が終わった後や、土曜の夕方などに、ちょこっとプールに出かける。一時間くらいいて、 1キロくらい泳いで帰ってきます。
県外へ出かけるときも、水泳パンツを忘れないようにしています。



【吉村外喜雄のなんだかんだ 第26号】
「狩猟民族と農耕民族(3)」

日本人の問題解決の仕方が、諸外国から見たら異質なのです。日本人のアイデンティティは「和」。群れ全体の考え方、 行動に逆らってまで、自己主張するものがいない。「長いものに巻かれろ」。コトを荒立てないことが良いことなのです。 何か違ったことをするときは、群れの中での根回しが大切になってきます。
それと、異論が出たら「善処する」という言葉で、問題を先送りしてしまうのが、日本人の不可解なところなのです。

新撰組にも出てきましたが、ペルーが黒船に乗ってやってきて、開国を迫った時の江戸幕府の対応が、まさにそうです。 「善処する」と約束しながら、問題をああだ、こうだと先送りしようとする。あれから百数十年、 諸外国に対する政府の対応を見ていると、本質は何も変わっていないようです。

前号でクリーニング騒動の話をしましたが、もう一つ、こんな実例があります。
米国からの自由化の要求が強まっていた1980年代、日本と韓国は、政府間交渉の末、 オレンジを米国から輸入しなければならなくなった。国内の柑橘農家が最も心配したのは、オレンジに付いてくる害虫です。 害虫が日本に入ってきたら、大打撃をうけるのは柑橘農家です。

更に、貨物船で運ばれてくる途中で腐ることが心配です。そこで米国から輸出する直前に、防虫・ 防腐液の中にドップリ薬浸けにした。健康より、商品価値の方が大事です。米国の人々の口に入ることはありません。 船で輸送中に、表面に付着した薬が、皮の中に浸透していきます。
東京都の保健所の医者が、オレンジは危険と問題にした。マスコミが騒ぎ、一時デパートや大手スーパーの店頭から、 オレンジが姿を消した。

日本の政府は動きませんでした。お上が動かなければ国民は動きません。一年もしない内に、 その薬漬けのオレンジが再び店頭に並び、庶民の口に入るようになったのです。
一方の韓国も、政府は沈黙したままでした。日本での騒ぎを聞きつけて、騒ぎだしたのは大衆です。米国の大使館に押しかけ、 星条旗を燃やすなどして、大騒ぎになった。米国は、韓国へのオレンジの輸出を見合わせたのです。

狩猟民族を相手にするには、言うことをはっきり言い、自分の立場をしっかり相手に伝えなければなりません。そうしないと、 相手の思うようにされてしまいます。
イラクに侵攻して根絶やしにしようとするアメリカ。それに立ち向かうアルカイダのゲリラ。いずれも狩猟民族同士の戦いです。 「やられたら、やり返す」。人の言うことなど聞こうとしません。イスラエルとアラブの対立もそうです。

そんな両者に、農耕民族で「みんな仲良く助け合い」を価値観とする日本人が、いくら国連中心の平和を訴え、 話し合いの解決を叫んでも、聞いてくれるはずがありません。
北朝鮮もそう。断固とした態度で一歩も引かない厳しさで臨めば、問題は解決するでしょうが、「みんな仲良く」 の農耕民族日本人には、出来ない芸当です。

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