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今後日本のAI の進歩に参考になる将棋AI

2183 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
21世紀の産業革命
「今後日本のAI の進歩に参考になる将棋AI 」

将棋AI の普及は、現代将棋のレベルアップに大きく
貢献している。
IT とネットの進化によって、将棋の世界に起きた最大の
変化は、将棋が強くなるための高速道路が一気に
敷かれたということです。

AI によって棋士は、より早くより高い実力を身につける
ようになった。
将棋AI の開発は、2005年に「AI ボナンザ」が登場
し、アマチュア有段者にも勝てなかった状況が一変
した。AI による開発競争でレベルが一気に上がったの
です。 
12年に、棋士と将棋AI が対局する「電王戦」が始ま
った。引退していた米長邦雄永世棋聖に勝利。
翌年の第二回では、より進歩したAI 「ポナンザ」が当時
の名人佐藤愼一五段に勝ち、初めて現役棋士を倒した。
16年には、囲碁AI が世界最強の囲碁棋士・中国の
イ・セドルとの5番勝負で、4ー1で勝利している。

プロ将棋は、AI による研究は欠かせない。
AI は想定される”戦型”の定石を整理検証したり、
対局者が実戦で指す一手一手を評価したりする。

将棋AI が人間の強さに追いつく過程では、棋士からの
反発もあった。今では棋士がAI を便利な研究道具として
使いこなし、対局時は使用禁止にするルールも定められた。
今話題の生成AI ・・医療や法律など様々な分野で、
近い将来AI が人間に追いつくだろう。一時的なあつれき
は生じるだろうが、将棋AI の歩みは今後の日本のAI
時代への参考になるだろう。

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