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多元的価値観の日本人

■趣味の言葉遊び
今日の韓国語は「ちょんまる、かむさはむにだ」。
お世話になった人への感謝の言葉、”どうもありがとうございます”の意味。

「ちょんまる、かむさはむにだ」
「かむさ」は、漢字で”感謝”と書く。何となく意味が通じるでしょう。

「ちょんまる」は、”どうも””本当に”の意味。
「はむにだ」は、”ございます”の意味。で、「かむさはむにだ」は”感謝します”。
日本語では”ありがとうございます”になる。
通しで覚えるには、当て字で、
「ちょんまる(・ ○)感謝(噛むサ)はむにだ(ハム荷駄)」

「てだに、かむさはむにだ」
「てだに」は、” 大変”の意味。覚え方は”てーへんだに”、縮めて「てだに」。
日本語では”大変ありがとうございます”になる。
韓国人は、日本人から見ると、この「てだに」をたびたび使って、
少々オーバーぎみに、最上級のお礼の言葉として使います


【吉村外喜雄のなんだかんだ 第69号】  
~日本人のアイデンティティ~
「多元的価値観の日本人」

今回のライブドアのケース、日本では初めてのことです。とかく弱いものに味方したがる判官びいきの日本とは違って、 「誰よりも強くなければならない」という力関係で物事すべてドライに割切るアメリカ。
M&Aによる企業買収は、企業成長戦略の一つであり、アメリカでは日常茶飯事。
ターゲットにされそうな企業は、乗っ取りに備え、普段から様々な知恵を働かせ、防衛策を講じているという。

以下、衆議院議員 小野晋也「日本人の使命」からの抜粋です。

 

アメリカの論理というのは大変分かりやすい。映画を観ても単純明快。
「スーパーマン」や「007」でおなじみ、正義の味方がいて、悪の権化がいて、両方が戦って最後は正義が、 そして強いものが勝つ。

キッシンジャーが大統領補佐官だった時、「世の中の秩序は三つしかない」と言い切った。
一つ 「一つの強力な国が世界中の秩序をリードする」
今のアメリカをいう。一つの強いものだけが存在して世界をリードする。
ただ一つの神が全秩序を支配する姿である。

二つ 「一つの強力な国が一方にあり、更に別の強力な国がもう一方にあって、この両者が力をぶつけ合いながら、 パワーバランスを保つ」というもの。つまり二大勢力がバランスを保つという考え方。 1950~70年代のアメリカとソビエトの関係を言う。

三つ「カオス、 混沌しかない」

欧米の考え方は「一神教的価値観」。 つまり彼らの頭の中に、秩序を保つとは、この三つの内の二つしか存在しない。 まさに一神教が描く世界観そのものです。

アメリカのこういった世界観が、アフガニスタンやイラクへの軍事介入へと駆り立てる。 秩序ある平和な国家を築くための、一方的価値観の押し付けにしか見え
ないのです。
一神教が描いたアメリカの価値観から見れば、日本は「カオス、混沌」とした無秩序の国家ということになる。が、 決っしてそうではない。
日本人の考え方は 「多元的価値観」。 いろんな種類のものが一緒に混在しながら、 調和していく社会。
西洋と東洋と日本の文化がバランスよく混在し、神教、仏教、キリスト教などの様々な宗教が、ごく普通に、ごく自然に、 日本人の社会に溶け込んでいる。

日本人の価値観の根底にあるのは、「和」を大切にすること、「人を思いやる優しい心」。 異なる考え方の集団をうまくまとめるために、自らの考え方や主張を表に出しすぎないように気配りする。 ここが一神教的価値観の民族と大きく異なるところでしょう。
故に、欧米社会以上に調和の取れた社会を創りあげている。日本人の奥底に、そういった調和を生み出す考え方と能力が、 伝統的に備わっているのでしょう。

たとえば、基礎的研究開発の分野では、欧米諸国に劣る日本人が、応用研究開発の分野では抜群の能力を発揮する。 それは、日本人に備わっている多元的価値観が、強みとなって表れてくるからではないでしょうか。

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