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天職にめぐりあう

■趣味の言葉遊び
言葉遊び。今日は酒を飲む席で、日本語の発音に近い韓国語を並べてみます。
”乾杯!”は「こんべ~!」。韓国人は酒豪が多い。韓国の酒場で 「こんべ~!」とグラスを持ちあげたら、イッキ飲みを意味する。

ビールは漢字で”麦酒”と書くが、「めくちゅ」と発音する。
生ビールは、”生麦酒”「せんめくちゅ」と読みます。
ワインは「わいん」、ウイスキーは「うぃすき」、ブランディーは「ぶれんで」、
焼酎は「そじゅ」、水割りは「みじゅわり」で通じます。

日本酒は、”正宗”という漢字を韓国読みにして、「ちょんじょん」と言います。
よく似た言いまわしで、「ちょんちょんに…」と韓国語で言うと、
”ゆっくりやりましょう”の意味になる。”ちょんちょんにやろうよ…”って、
日本語で言っても、何となく通じるじゃない…。

「あんじゅちゅせよ」
”つまみ”は韓国語で 「あんじゅ」と言います。「ちゅせよ」は”ちょうだい”
酒場で「あんじゅちゅせよ」と言えば、何か出てきます。
覚え方は、”あんじゅさん、おつまみちゅせよ(ちょうだい)”



【吉村外喜雄のなんだかんだ 第70号】
~幸せな人生を歩むために~
「天職にめぐりあう(2)」

(株)芝寿しの梶谷忠司会長。神戸で知る人ぞ知る、(株)甲南チケットの小林宏至社長、 何れも二十数回いろんな職業を体験した後、梶谷会長は四十五歳、小林氏は五十歳になって今の仕事にめぐり合い、 天職を手にした。

今やっている仕事が、たとえ徹夜の連続であってもいっこうに苦にならず、好きな仕事であれば、それは”天職”。

日創研のSA講師 坂東弘康氏は、講演の中で松下幸之助の創業時の逸話を、以下のように語っている。

松下幸之助は”経営の神様”と言われている。その経営の神様も、 創業時に売り出した二股ソケットが売れなくて弱気になり、他の職業に転業しようかと、 思い悩んだときがある。

幸之助は無類の甘党。今の商売をあきらめて、お汁粉屋でもやろうかと、本気で考えたという。 それを聞いた気丈な奥さん、「あんた、なに言うてるの…。そんな弱気でどないするの、しっかりしなさい」 と、思い止まらせたという。
もし、奥さんが「そうね、そうしましょうか…」と言っていたら、 お汁粉甘味のお店で全国展開していたかもしれない。


昨年、京都の研修で、(株)ダン 越智正直社長の成功体験を聴いた。
越智社長は中卒で、丁稚奉公上がりの経営者である。専門店「靴下屋」を全国にFC展開している。 講演の中で印象に残ったのは、
「お前(自分)の心の中の念い、その念が形になったものが”商品となりサービス”となって現れてくるんや。 その程度の念いやから、この程度の商品、この程度のサービスしか出けへんのや!」と、事あるごとに自問したという。

神渡良平著「下座に生きる」の中にも、越智社長のことがくわしく書かれている。
その一部を抜粋して紹介します。

「わしは靴下のこと以外は何も知らん!」と、靴下一筋にのめり込んで、 寝ても覚めてもただ一筋に靴下に命を捧げてきた越智社長。靴下のことなら何でも知っている、 靴下馬鹿のような人である。

資本もなければ学歴もない。何もなかったが、ただどこよりも素晴らしい靴下を作りたいという念いが、 今日のダンを作り上げるに至った。そして、他では真似の出来ないものを作っていった。

商売のしがけの頃はないない尽くし。弱気になってあきらめようとする自分を叱ったものだが、 「隣の花は赤そうだ」と迷ったり、「この仕事は本当に自分に向いているのだろうか?」 と腰砕けになることなく、一途にお客様が喜ぶ靴下の改良に賭けてきた。 いつしか正宗の名刀の光を放つ自分になっていた。

人がある職業を選ぶのは、めぐり合わせだ。めぐり合わせには、 天の深い配慮がある。それを拒否することなく、そこで花を咲かせようと頑張るとき、どんな菜切り包丁も、 正宗の名刀に変わっていくのではないだろうか。

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