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地球がうめいている…

小池百合子環境相は、昨年夏の「クールビズ」に続いて、冬場の省エネ、
「ウォームビズ運動」 を推奨している。「室温20度で快適生活」をうたい、
ニット製品の重ね着や、保温性の高い下着・帽子・靴下などの着用を促している。

寒いからと、安易に暖房器に頼らず、「寒ければ着る!」の考え方…。
寒くなったら「暖房器で室温を上げる」。そんな習慣を改めなければならない。
私も、この冬から長袖のシャツを着るようにしている。

子どもの頃、朝、目が覚めると、枕元に雪が吹き込んで、積っていた…。
中学の頃、隙間だらけの教室の暖房、大きな四角い火鉢が一つあるだけだった。
網金を乗せ、皆で弁当を温めた。昼近くになると、ご飯の焦げる香ばしい匂いが
教室に広がった。冬寒いのはなんでもなかった。が、しもやけには悩まされた。

【吉村外喜雄のなんだかんだ  - 113】 
「地球がうめいている…」

2月18~19日夜9時のNHKスペシャル。地球温暖化の影響が100年後の
地球に異常気象をもたらす。NHKはそれをシュミレーションして、見ている
私たちに問題を提起した。

ところで、普段は目には見えない"海の中"。温暖化による自然破壊が、驚くほ
どの速さで進行している。あまり知られていないが、この十年の間に、海底は
すっかり荒れ果ててしまった。

開発で土砂が流れ込み、河川汚染なども加わり、サンゴ礁が壊滅し、ダイバー
にそっぽを向かれた沖縄。何億年もかけて作られた美しい自然が、開発という
名のもとに、見るも無残に破壊されてしまったのです。
なのに今また、サンゴの海を埋め立て、新しい飛行場が建設されようとして
いる。
昨年五月、四国の南端・桂島に潜った。ここも、数年前の巨大台風でサンゴが
破壊され、沖へ流されてしまった。
一昨年潜ったパラオも、温暖化の影響で、海中は死滅したサンゴが累々…。
モルジブなど、南アジアのスキューバー・スポットは、地震で壊滅。破壊された
サンゴ礁に大量のゴミが流れ込み、見るも無残…。

そんな中、サンゴ礁を昔に戻そうと、沖縄の人たちが、珊瑚の移植に取り組み
始めた。また、広島では、22才の男性が苦労の末、「クマノミ」の繁殖に成功
した。米・ディズニー映画「ファインディング・ニモ」の、あの可愛い主人公が
そう…。毎月3千匹出荷できるという。
現在、観賞用熱帯魚の99%が自然からの捕獲。こうした地道な活動で自然が
守られるのは、すごく嬉しい。

地球温暖化は、北極先住民族の生活基盤も破壊しようとしている。氷河が海に
滑り落ち、海岸が毎年3メートル侵食されていく。永久凍土が溶けて、住宅を
支える地盤が不安定になり、気候も荒々しくなって、住み辛くなったという。

凍土が溶けて更に怖いのは、氷の下に閉じ込められていたメタンガスが、
プクプク地上に出てきて、成層圏を被い、地球温暖化を促進することです。
海水温の上昇で、台風やハリケーンのパワーが高まり、日本に上陸する台風の
数が増え、大型化している。ここ数年、こうした現象が誰の目にも見えるよう
になってきた。

タイタニック号の乗客は、誰一人船が沈むとは思わなかった。四万六千トン、
全長269メートル(戦艦大和263m)、当時最大かつ最も豪華な客船。
タイタニックが傾きだしても、平然とデッキを散歩する乗客。救命ボートに客
を移乗させ始めたのに、吹きさらしのボートより、快適な船内にとどまりたが
る客…。生き残った乗船者の証言である。 
                            W・ロード著「タイタニック号の最後」

温暖化に、「自分一人、何が出来る…」「自分には関係ない」と言いながら、
化石燃料を大量に消費する私たち。"今"の居心地が優先される。
しかし、地球がいかに広大だとしても、限られた空間であることには、タイタ
ニックと何ら変わりはない…。

誰もが、地球がおかしくなりつつあることに気づいていながら、沈みゆく地球
号に乗っかっているとは、誰一人思っていない。
愚かなのは、タイタニック号の乗客だけではない。私たちも…である。
恐竜に続いて人類も、自然環境の急激な変化で、絶滅するのだろうか…。

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