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大和魂

3月19日、川人正臣氏の招きで「日本を変えた、すごい人サミット」に出席した。
"小野晋也"氏のコーディネートで、「全国先覚者顕彰サミット」の第一回が京都で開催されたのです。
今回、日本の先覚者に選ばれたのは、空海・中江藤樹・坂本竜馬・山田方谷・吉田松陰・伊庭貞剛の6名。サミットのテーマは…

(1)先覚者が残した功績          
(2)現在、日本が抱える問題は何か?
(3)これからの日本、どう改めていくか…
   ※坂本竜馬が姉にあてた手紙、「日本を今こそ洗濯いたすべく候」
(4)「すごい人」とは、どんな人か?

選ばれた6人の識者が、その時代の先覚者となり自論を述べ、会場の人たちを交え、議論を戦わせた。いろんな意見が出たが、私にとって"すごい人"とは、「誰もが出来る簡単なことを、いつまでもやり続ける人」 でしょう。
この会の提唱者、鍵山秀三郎氏が、そのすごい人なのです。

 

  ・十年   偉大なり
・三十年  歴史になる
・二十年  恐るべし
・五十年  神のごとし

 


【心と体の健康情報  - 237】
~日本人のアイデンティティー~
「大和魂」

ワールド・ベースボールで優勝した日本。「あれぞ大和魂!」と、世界に賞賛され、日本中が歓喜した。

日本に初めてやってきた外国人に、日本の感想を聞くと、「日本人は優しい、親切だ」と、口を揃えて言う。そして、欧米人が日本人に抱いているイメージで、肝心の日本人が忘れてしまっているものに「大和魂」 がある。
大和魂は「武士の心」。それは古き良き時代の、日本人を象徴するアイデンティティである。
つい少し前の時代、私の父親が生きた時代の精神には、
一つ、命にかけて、事に対処する覚悟」があった。
一つ、自分の利益よりも、周囲の利益を優先する、自己犠牲の精神があった。

「てんびんの詩」に見られるように、昔の人は偉かった。私の父親もそうだったが、家長として凛としたものを家族に示し、少々のことでモノに動じることはなかった。また、女々しさを嫌い、滅多なことで人前で泣いたり、弱みを見せたりしなかった。
イメージ的には、俳優の三船敏郎、笠智衆、山村聡などが浮かんでくる。
身近には、東京ストアの故箕田会長、シマダ時計店の故島田会長、92歳でかくしゃくとして、今年も商業界全国ゼミに参加した、芝寿しの梶谷会長など。

今の時代に生きる日本人、平和で豊かな暮らしが長く続く中、"心"が貧しく、 ひ弱になった。ちょっと何かあると、女々しく騒ぎ立てる。そんな男が多くなってきた(私もそう…)。誇り高き日本人の精神、大和魂を持つ者は、極めて少なくなった。

1860年徳川幕府は、使節団80名を米国に派遣した。

一行はワシントンで大統領にえっ見した後、ニューヨークのブロードウェイで、市民が手を振る中を行進した。
見物に集まった群衆の中に、詩人の"ホイットマン"がいた。
見ているうちに、こみ上げる興奮を抑えかね、後に一編の詩を書き綴っている。

「(前文略)…頬が日焼けし、刀を二本手挟んだ、礼儀正しい使節たち。
  無蓋の馬車に身をゆだね、無帽のまま、動ずることなく、今日 マンハッタンの街頭をゆく…」

キリッと背筋を伸ばした日本の使節団。傍目にもその凛々しさが伝わってくる。
立ち居振る舞いを見ているだけで、詩人ホイットマンの心を、感動に揺さぶった。き然とした威厳・気品が、当時の日本人にあったのである。
映画ラストサムライの、渡辺 謙の立ち振る舞いにそれが伺える…。

同じ人間でありながら、同じ日本人でありながら、何がそんなに立派なのだろう? 当時にあって、今にないものを問えば、それは「仁義礼知信」だろうか…。
つまり、幼少の頃に"四書五経"を修め、人としての生き方、在りようを身に付けたからであろうか…。
もう一つ昔にあって、今にないもの…。それは、もの事に「耐える」辛抱強さ、
我慢強さでしょうか…。昔の人は、貧しい暮らしの中で、もの事に耐える辛抱強さや、我慢強さを身につけていった。今の豊かな時代に、それを求めるのは無理というものでしょう…。

 

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