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大学を出ることの意味

週2回のメルマガを配信して4年、今日で400回になる。
課題を文章にまとめる過程で、過去の出来事・記憶がよみがえってくる。
そのとき、過去の出来事が整理されないまま、記憶として、
頭の中の引き出しに、たくさん仕舞い込まれていることに気づき、驚く。

この8月、何と50年ぶり、卒業後初めて、中学の学年同窓会に出席した。
昔話しに花が咲き、50年も昔のことがよみがえってくる。
話題が野球の話になった。現在長野県在住の秀才Y君、野球部員でもないのに、
当時のピッチャー、サード、選手のポジション・名前、ライバル中学との試合の
勝ち負けあれこれ、すごい記憶力。

学校近くの兼六園球場での巨人・中日戦、午後の授業をサボって見にいった。
その時のリリーフピッチャーまで、昨日のことのように記憶している。
そんなY君に、皆、感心することしきり…。

聞くと、当時の野球のことなら何でも、マニアックに覚えているという。
秘訣は、折に触れ話題にして、当時の記憶を呼び覚ますこと…。
ほおっておくと、引き出しの奥に仕舞い込まれ、取り出せなくなってしまう。

【心と体の健康情報  - 259】
~子育て心理学~
「大学を出ることの意味」

イギリスのブレア政権は、高等教育を受けられる子供の数を、五割に引き上
げようという数値目標を掲げた。多くの大学では、この方針に従い定員を増
やした。結果は、学生の質を悪くしただけだった。

日本はどうか? 政府の統計によると、18歳になった青年は、1992年は
205万人、97年は168万人(20%減)、2010年は120万人(40%減)に
なり、以後減ることはあっても、増えることはないという。

今年の就職戦線。内定通知を出しても、更に優良な企業を求めて企業訪問を
繰り返し、断ってくる学生が後を絶たず、予定した新卒者が確保出来なくて
困っているという。
2005年を境にして日本の人口減が鮮明となり、現在の人余りから、人手不足
の時代へと、日本の雇用構造がガラリと変わっていくことが予測される。

そうした少子化の中、4~5年後には大学の生徒不足から、現在の"高校全入"
から、誰でも大学に進学できる"大学全入"が当たり前になるだろう。その結果
大学を出ても、高卒並みの仕事しか与えられなくなり、良い会社に就職し、良い
仕事にありつくには、「大学院」を出なければ、ということになってくる。

そのような現象は、大学出という「学歴」に価値を求める、社会構造に責任があ
るのであって、大卒者が優秀な人材であることを、証明しているわけではない。
世の中、大卒や大学院卒だけで動いているわけではないだけに、「一人ひとり
が持つ能力や特性を伸ばしていく」、そんな教育環境づくりが急がれる…。

日本の大手企業のほとんどは、能力評価システムによる年俸制を導入している。
過去、日本の社会の職場環境と組織は、年功序列によって守り、維持されてきた。
それが、アメリカ式経営手法、能力優先の導入によって、社風を全く違ったものに
変えてしまい、それが、モラールの低下を招く原因になっている。

会社で「自分は一体どのような能力を生かして、お役に立てるのか?」。
一人ひとりの能力が求められ、比較される時代になった。ところが今の教育界、
大同小異、同じ顔をした同質の人間しか送り出せなくなっている…?

例えは、学生に何かテーマーを与えると、全員が ホームページを開き、写し
出されたデーターを答えにしてくる。全員がほぼ同じ答えになってしまい、
自分を際立たせることにまで、思考が及ばない。友人の大学教授から伝え
聞いた話しです。

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