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間食のとり過ぎによる弊害

■「すすり込む」は、日本の食文化

食欲のない夏は"ざるソバ"に限る。
そのソバを美味しく食べるには、音を立ててすするに限る!
空気と一緒にすすり込んだとき、味と香りを堪能できるのです。

「噛む」「飲む」の中間程度に、ほどよく口の中で転がして、喉ごしを楽しむ…
これを「手繰(たぐ)る」という。「すすり込む」のは、日本人ならではの食文化なのです。
日本食には汁ものが多い。音を立ててすする食べ方をしても、食事マナーに反したりしない。ところが西欧では、大きな音を立てて食事をしたり、 ぶどう酒を一滴も残さず飲み干すのは、卑しい振る舞いに見られる。

西欧の食事マナーを知らない日本の団体観光客…パリの三ツ星レストランで、フランス料理を楽しんだ。最初に出されたスープ、 フォークを口に持ってきてつい、「ズズ~」「チュチュ~」とすすり込む。
地元の客のヒンシュクを買っては大変と、レストラン。
以後、日本のお客様は、一番奥まった別室か、片隅で召し上がっていただくことにした…。


【吉村外喜雄のなんだかんだ - 593】
~食と健康~ 「間食のとり過ぎによる弊害」

30年間吸い続けたタバコ…止めて6年になる。
それまで、止められなかったのは、ニコチンだけでなく、"喫煙習慣"がある。
喫煙の習慣が、禁煙を阻んできたのです。
朝起きて一服、食後に一服、仕事を一休みして一服…。習慣的に無意識にタバコに手が伸びる。 30年間続けてきた喫煙の習慣が、 禁煙を難しくしているのです。

タバコを止めると、口がむしょうに寂しくなる。食欲が増す。お腹が空いてくる。
禁煙のストレスから、つい煎餅や飴に手がでる…口に何かを入れていないと我慢できない…間食が肥満を助長する。

禁煙2年目に体重が9kg増えて、お腹がせり出してきた。
ダイエットに取り組み、半年かけて7kg減量した。
生活習慣病の最大の要因は肥満。
一日わずか30kcal余分に摂取しただけで、1年で1kg太る。5年で5kg肥えることになる。
わずかな摂り過ぎも、油断していると肥満になる。

間食がもたらす害は、エネルギーのとり過ぎからくる"肥満"だけではない。
一日の間食の"回数"が問題になってくる。
体内に入った栄養素を分解する時、"活性酸素"が大量に発生する。
朝、食べたものを消化し終わる頃に、間食が入ってくる。
昼食が消化し終わる頃に、また間食が入ってくる…。

私たちの身体は、血管を動脈硬化から守ってくれる細胞を持っている。
次々と発生する活性酸素に、細胞が四六時中痛めつけられ、障害を受け、しだいに機能が低下していく…動脈硬化が進行するのです。

食べることで活性酸素が生まれる。加えて、食生活の西欧化で、脂分の多い食べ物が、消化時間を長引かせる。 その間発生する活性酸素が、血管内壁を傷めつけるのです。
50歳を過ぎる頃から、老化が加速しだす。間食の時間や間食の量に気を配り、血圧・血糖値・コレステロール値をチェックして、 動脈硬化症を予防しなければならない。
食事の間隔は、5時間は空けるようにしたい。間食もできるだけ控えることです。
規則正しい食習慣が、老化促進の予防になるのです。

■ お菓子のカロリー

・ホットケーキ  759kcal ・チョコレート1枚 564kcal
・ポテトチップス1袋 555kcal ・えびせんべい1袋 481kcal
・大福もち2個 470kcal ・イチゴのショートケーキ 364kcal
・おかき1袋 342kcal

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