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落語・痴楽つづり方狂室

■国民性「3匹のハエ」

アメリカ人、オランダ人、アフリカ人、日本人が戸外で食事をしていました。
するとハエが一匹飛んできて、アメリカ人の皿に止まりました。
と、アメリカ人はバッシーンと、本で叩いて殺してしまいました。

するとまた一匹、今度はアフリカ人の皿に…
するとアフリカ人は、パッとつかんで、食べてしまいました。

また一匹、今度はオランダ人の皿へ…
オランダ人は、静かに手を伸ばして、そっと捕まえると、
アフリカ人に差し出して言いました…「さあ、いくらで買いますか?」

その状況を見ていた日本人…携帯を持って席をはずした。
東京へ国際電話をかけるためである。
「モシモシ、アフリカにおける食料としてのハエの需要を調べてくれませんか?
有望な輸出商品になるかもしれません…」


【吉村外喜雄のなんだかんだ - 653】
~ことば遊び~ 「落語・痴楽つづり方狂室」

前回のことば遊び645号は、 四代目柳亭痴楽(~1993)の「だくだく」でした。
故・痴楽師匠は、私の好きな落語家の1人で、生まれはお隣の富山県です。
「破壊し尽くされた顔」をネタに、「柳亭痴楽はいい男…」のフレーズで、ラジオ・TVの人気者になった…ご記憶の方も多いことでしょう。

十八番は、新作落語「痴楽つづり方狂室」「恋の山手線」。
顔をくしゃくしゃにして、独特の節回しで演ずる…
そこで今日は、「恋の山手線」のさわりを一席。

♪柳亭痴楽は良い男、鶴田浩二や錦ノ助、それよりもっといい男…
上野を後に池袋、走る電車は内回り、私は近頃外回り…
痴楽つづり方狂室の始まり…

彼女は綺麗なうぐいす芸者(鶯谷)、にっぽり(日暮里)笑ったそのえくぼ…
田畑(田端)を売っても命がけ…我が胸の内、細々と(駒込)、
愛のすがもへ(巣鴨)伝えたい…おおつかな(大塚)ビックリ、故郷を訪ね、
彼女に会いに行けぶくろ(池袋)、いけば男がめじろ押し(目白)…

たかたの婆や(高田馬場)新大久保のおじさん達の意見でも、
しんじゅく(新宿)聞いてはいられない…
夜よぎ(代々木)なったら家を出て、腹じゅく(原宿)減ったと、渋や顔(渋谷)
彼女に会えればエビス顔(恵比寿)…
親父が生きて目黒い内は(目黒)、私もいくらか豪胆だ(五反田)…

おお先(大崎)真っ暗恋の鳥、彼女に贈るプレゼント…
どんな品がわ(品川)良いのやら、魂ちいも(田町)驚くような、
色よい返事をはま待つちょう(浜松町)…
そんな事ばかりが心ばしで(新橋)、誰に悩みを言うらくちょう(有楽町)…
思った私が素っ頓狂(東京)…
何だかんだ(神田)の行き違い、彼女はとうに飽きはばら(秋葉原)…
ホントにおかちな(御徒町)事ばかり…やまては(山手)は消えゆく恋でした。

痴楽つづり方狂室終わり…♪

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