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野村克也の野球人生

■野村克也の少年時代
 
生家は食料品店。父親は、野村が3歳の時満州で戦死。丹後ちりめんの産地で、周囲は裕福な家庭が多かった。一方、 野村の家は貧しく、劣等感にさいなまれる。
母は看護婦だったが病弱で、小学1年から兄とともに新聞配達をして、何とか生活した。
貧乏暮らしから脱却したいと、見入りのいい歌手や俳優に、本気でなろうと思った。                                                               ダンス部に入ったり、 映画館通いをした。中学2年の時野球部に入り、次第に周囲から注目されるようになる。中学を出たら、家計を助けるため、 働くよう母に言われたが、兄が大学受験を断念して、京都府立峰山高等学校に進学させてくれた。
 
野球部入部がバレ、退部を母に厳命されたが、野球部顧問の計らいで許された。
貧しくてバットが買えないため、一升瓶に海水を入れて素振りの練習をした。
しかし野球部は弱く、選手としては無名のまま、高校時代を過ごした。
                           フリー百科事典「ウィキペディア」より
 
687【心と体の健康情報】 
~幸せな人生を歩むために~
「野村克也の野球人生」
 
今年の中日はすごい。7月30日、対巨人三連戦を2勝1敗で勝って、 最大9ゲム差を、 1.5ゲーム差にまで縮めた…今年は巨人の独走かと思っいたら…大型選手のに、 ここまでチーム力を高めた落合督の、選手育成手腕「すごい」一言きる。
さて、セ・パ両リーグ「現役監督で名監督は誰?」と問えば、
ほとんどの人が野村克也監督と答えるだろう。
 
<選手の引き際>
「惜しまれて引退する選手もいれば、私のように、 ボロボロになりながら最後までやりぬく選手もいる…自分はもっとやりたかった」  
1980年、プロ野球人生27目、45歳で引退。3017試合出場、2901安打、657本塁打の大記録をた。
引退後の6年間、解説者・野球評論家として活躍…独自の理論が評判を呼んだ。
野球は『確率・運・流れ』… この3つの要素で確立したスポーツだと思いる。
 
1990年、思いもかけず、ヤクルトからの監督要請。
当時、ヤクルトは9年連続Bクラス…弱小球団の監督が務まるか、 自信がなかった。野村は悩んだ… 愛想が悪く、お世辞もおべんちゃらも言えない…人間関係・処世術が下手な自分が、
監督を引き受けられるろうか?…
優勝した巨人とは28,5ゲーム差もある…そんなチームを、
Aクラスに引き上げことが出来るだろうか?
 
監督を引き受けたものの、選手の顔も名前も分からない…
不安でいっぱいだった。
当時、ヤクルトは「のびのび野球」が浸透…野村の目から見れば、ただ大ざっぱだけ…。
万年Bクラスの弱小チームを、何とか勝たせたい。
そこで野村は、徹底してデーター分析に取り組んだ…
「ID野球」の誕生である。
ピッチャーの配給や、バッターの打球をスコアラーが収集し、
分析する。選手1人ひとりの得意・不得意を割り出す… それを基に戦い方を考える。
 
ID野球を理解させるために、毎日ミーティングを開いた。選手達は、 新監督のやり方に戸惑いを隠せなかった。選手に「勝てそうだな、いけそうだな」 という優位感を持たせることだ。
 
高津投手…4番バッターばかり並ぶ巨人のメンバーを見て、
あかんは、 こんなんで勝てるのかよ~」と、つぶやく。
「確かに、巨人というチームはすごい。でも人間だから、王、長嶋、 どんな選手も欠点・弱点がある。1人づつ分断して戦えば、大丈夫だよ」
野村は、徹底してID野球を推し進め、選手の意識を変え、 自信を持たせた。
 
ID野球で要になるのはキャッチャー。野村はルーキーの古田敦也に目を付け、 ID野球を徹底して鍛えた。監督は古田に言った…
失敗とかけて何と解く… 成長と解く。意味のある失敗はなんぼやってもいい。しかし、説明の出来ないつまらない失敗は、絶対許さない…
 
                                                                       NHK「死に場所はグランド」から

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