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孟子の教え 「天は人を試す」

■今日のことば              松下幸之助翁「一日一語」より
 
 『  人を使うコツはいろいろあるだろうが、まず大事なことは、
 人を信頼し、 思い切って仕事をまかせることです。
 信頼され、まかされたら、人間は嬉しいし、 それだけ責任意識
 が強くなる。
  だから、自分なりにいろいろ工夫もし、努力もして、 その責任を
  全うしようとする。
  言ってみれば、信頼されることによって、その人の力が、
  フルに発揮されてくるわけである。
  
  実際には、100%人を信頼することはむずかしいもので、
 そこに「
まかせて果たして大丈夫か」という不安も起こってこよう。
 しかし、 たとえその信頼を裏切られても本望だというぐらいの
 気持あれば、案外に人は信頼にそむかないものである   』
 
 
750 【心と体の健康情報】  
~古典から学ぶ~  
孟子の教え 「天は人を試す」
 
孟子(BS372~289)は、中国・戦国時代の儒学者です。
儒教では、孔子に次ぐ重要な人物で、別名「孔孟の教え」 と呼ばれている。
孟子は性善説を唱え、仁義を重んじる王道政治を目指した。     (メルマカ゛624)
 
「天の将(まさ) に大任を是の人に降 (くだ) さんとするや
必ず先ず 其の心志(精神) を苦しめ 
其の筋骨を労(疲労) せしめ
其の体膚を窮餓 (餓え苦しむ)せしめ 
其の身行(行動) を空乏(空しく) せしめ
其の為さんとする所 (意図)を 
ふつ乱(散らかり乱れ) せしむ。
 
心を動かし(発奮させ)  性(性格) を忍ばせ(辛抱強くし)
其の能くせざる所 (できないところ)を 
増益(できるように) せしむ所以なり
人恒(つね) に過(あやま) ちて 然る後に能く改め 
心に困しみ慮 (おもんばか)りにみちて 
然る後に立ち上がる 
苦しみが色(顔色) にあらわれ 声に発して 
然る後にさとる」
 
「天がこの人を、世の中の人のためにひと働きさせたいと思ったときは、
まず、その人の精神を苦しめるようなことを起こす。
酷な労働を強いて、疲労困ぱいさせてしまう。
それで投出すような人には、任せられない。
 
とにかく、食べられないような状況や、 収入が絶たれるような状況をつくってみる。 それに耐え、我慢できるなら、やってもやっても、成果出ない状況に追い込む。
それでも志を失わないかどうかを見る。
 
いろいろと計画しても、全部うまくいかない状態をつくって、 それでも潰れないかどうかをみる。とにかく、 それでも頑張って辛抱強く、その出来ないというところを、出来るようにしていく。
 
そういう困難に打ち克ってこそ、いままで出来ないと思っていたことが、 出来るようになっていく。 人は間違いを起こして初めて、悔い改める。
心が苦しみ悩みに満ちて、初めてこれではいかんと、心を奮い立たせる。
 
苦しみが外からわかるほどになって、初めて悟るのです。どこまで耐えられる人物であるかを、天が試しているのです。とにかく試練を与えてみよう。
それでも這い上がってくるような者に、重要な仕事を任せる 」
 
神は、その人を試めそうとして、あえて災難・貧苦・ 病気といった逆境に陥いらせ、様々な無理・ 難題を下しれる…下された無理・ 難題をよく見れば、それはすべてその人にとって、解決可能な問題ばかり…
 
決して「参議院議員に立候補せよ」とか、「オリンピックで金メダル取れ」 とは言わないし、 その問題で悩みを抱えることもない。
 
逆境は、自らに課せられた試練だ。この試練に耐え、乗り越えた時、 神は自信・勇気・ 信頼など、素晴らしいプレゼントを用意するだろう…何ごとも肯定に受け止めるなら、 「なにくそ!」と頑張る勇気が涌いてくる。

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