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両親と同居することの是非

「つれあいにモノ申す」 中日新聞

買い物

妻と近くのスーパーに買い物に出かけた。

車の中で待てども、出てこない・・店内を探してもいない。

家に戻ると、一人で歩いて帰っていた。

私の顔を見るや開口一番、「あなた、どこへ行っていたの?」

『 ・・・・ 』

収  穫

自宅の庭に、夏ミカンがたくさん実った。
今年もやっぱり、木に登ってもぐのは私・・下でキャッチするのは夫。

「逆だと思わない?」と言ったら、「おまえはサル、僕は人間だから」

だと!

試  着

夫に、新素材の肌着を買ってきた。

いつものLサイズなのに、締め付けられるようで「気持ち悪い」と言う。

せっかく時間をかけて、比較検討して買ったのに・・

夫「着てみればわかるだろう」と逆ギレ!
男物の下着、私に試着しろというのか?



993 【吉村外喜雄のなんだかんだ】

「両親と同居することの是非」


私は六人兄弟の三番目。家族会議で、父の商売を私が継ぐことになって、結婚後、両親と同居することになった。

毎年正月には、兄弟が実家に集まり、両親と正月を祝うのが習わしになっていた。実家の嫁になった私の妻は、大変である・・正月の二日と三日は、台所に立ちっぱなしになる。


妻の実家も金沢市内・・正月に兄弟が集まってくる・・妻は実家に帰れない・・ 新婚当初、里帰りしたかっただろうが、妻の泣き言・愚痴を聞いたことがない。

父が・・後に母が・・老いて病の床に伏した時・・妻は、完璧なまでに看病した。 嫁の役割を果したのです。


東京や神戸の兄弟が、家族を連れて見舞いにやって来た・・
私たちの存在を忘れて「おばあちゃん、おばあちゃん」である。

割り切れない妻・・実家を切り盛りし、病人を看病しているのは私たち夫婦・・ いや、妻である。

妻は、両親を看護するために嫁に来たのではない・・家政婦でもない。
家事一切を任されている主婦なのだ。実家の嫁というだけで、1人犠牲を強いられるのは、納得がいかない。


そうして葬式・・親族が集まるお通夜の席で、兄弟誰ひとり「大変だったね・・ご苦労かけたね・・ありがとう」の言葉がない・・葬式を済ませたあと、妻は悔しがった。

自分の息子の嫁にこんな苦労はさせたくない。それで、息子が結婚した時も・・今も・・同居の話しが持ち上がると、妻はきっぱり断るのです。


今の法律では、親の面倒をみるものが一番損をするようになっている。
両親が健在なときは、親戚付き合いが大変だった。春と秋のお祭りには、二段重ねのご馳走を作って、親戚に配って歩いた。
盆暮れの付け届けや、先祖の供養・法事・墓守りなどは、当然本家の役割。
盆や正月には、兄弟が子どもを連れて里帰りしてくるが、食事の世話をしたり、寝具を揃えたり、帰る時に持たせる土産の用意をしたり・・
すべて妻の役割。

親と同居する私たち夫婦・・食事の世話だけでなく、病人の介護、みとった後葬式を出すなど、経済的負担もばかにならない・・。


親が亡くなった後、遺産分配で兄弟が集まってくる・・親の面倒を看なかったものほど、法律に定められた通りの分配を主張する・・我が家がそうだった。父親が亡くなった時、兄から「お前は、まるで国鉄だな」と言われた。
母親・兄弟それぞれの相続分を振り分けた後、私の手元に残ったのは、換金できない父親の土地と建物だけ・・それも母親・兄弟との分筆登記である。その後、銀行から借金して、少しずつ兄弟の持ち分を買い取っていった。


長年、両親の世話と介護に明け暮れた妻には、親の遺産からの慰労金はない・・法律で定められているとはいえ、あまりにも不平等である。

だからこそ、私や妻を最後まで看病してくれる身内家族、そして死後、墓守りをしてくれる身内がいるなら、前もって遺言で相応の分配処置をしておこうと思っている。

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