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故事から学ぶ 「中国中山王・一杯のスープ」

有名人の、お酒にまつわる言葉


「アルコールは 人間にとって最悪の敵かもしれない。

しかし聖書には 隣人(敵)を愛せよと書いてある」

                                                        フランク・シナトラ

「酒を飲めない人を気の毒に思う。

彼らは朝起きて 一番気分のいいのは そのときだけだ」

                                                        フランク・シナトラ

「私を酔わせるには一杯でいい。
ただそれが13杯目か14杯目か 思い出せないだけだ」

                                                        ジョージ・バーンズ


「ビールは 人生のトラブルの原因であり 解決である」

                                                          シンプソン

「妊婦に 酒を飲むなと言うよりは アル中の女に男と
寝るなと言うべきだ」

                                                           ジョージ・カーリン



1002 【吉村外喜雄のなんだかんだ】

故事から学ぶ 「中国中山王・一杯のスープ」


どんな些細な小さなことであっても、相手の心を傷つけると、
深い恨みをかう


昔、中国に「中山(ちゅうざん)」という小国があった。ある日王が、内外の有名人を招いて宴会を開いた。さすが王城だけあって、豪華な料理が次々運ばれてくる。

ところが、羊のスープが配られた時、何かの手違いで、1人分だけ足らなくなった・・司馬子期という男の前にだけ、届かなかった。

中山王は気づいていたが・・
「たかがスープ一杯じゃないか・・彼ならば・・まあ、いいだろう」
と軽く流して、一言も詫びず、そのまま宴会を続けた。

怒った司馬子期・・
「侮辱された」と席を蹴って退出し、そのまま大国「楚」へ帰ってしまった。

怒りに燃えた司馬子期は、楚王をけしかけて、中山国を攻めさせ、ついには滅ぼしてしまった。


中山王は、臣下にも見捨てられ、逃亡するしかなかった。
すると、見知らぬ二人の男が、矛をひっさげて後からついてくる。

「そなたたちは・・いったい何者か?」、王が訪ねると、

「かって、父が餓死しそうになった時、国王は一壷の食物を与えてくださいました・・そのお蔭で父は生き永らえたのです。
父は死ぬ間際に・・『もし、戦争が起きたならば、お前たちは必ずや王様のご恩に報いてくれ』と言い残しました。それゆえ本日、決死の覚悟で馳せ参じました」


中山王は「ああ・・」とため息を漏らし、天を仰いで叫んだ。
「人に物を施すということは、その量の多い・少ないは、関係ないのだ・・その人が困っている時に、出来るかどうかが重要なのだ。
どんな小さなことであっても、相手の心を傷つけると、深い恨みをかってしまう。
私は、たった一杯のスープで、国を滅ぼし、わずか一壷の食物のお蔭で、二人の勇士を得た」

                                                      万年堂出版・木村耕一著「こころの朝」

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