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歴史から学ぶ 「人質事件への日本政府の対応」

日本人が犠牲になった、主なテロ・襲撃事件


・2001年   9月   ニューヨーク同時多発テロ

・     02年10月   インドネシア・バリ島爆破テロ
・     03年11月   イラク・日本大使館の車襲撃事件
・     04年  5月   イラク・日本人ジャーナリストの車襲撃事件
・     04年10月   イラク武装組織が日本人拉致
・     05年10月   インドネシア・バリ島同時爆弾テロ

・     08年  8月   アフガニスタン・日本人拉致
・     08年11月   インド・ムンバイ連続テロ
・     13年  1月   アルジェリア・武装勢力人質事件


イスラム過激派のテロは、「アラブの春」で政権が瓦解して以降、
中東・東南アジアよりも、北アフリカで多発するようになった。

私がチュニジアとエジプトに行ったのは、市民革命直前の
2009年と2010年・・当時、両国の首都には、失脚する前の
大統領の写真があちこち、ビルの壁面いっぱいに張られていた・・
治安は良く、市民の暮らしは平和だった。


1046 「吉村外喜雄のなんだかんだ」

~歴史から学ぶ~ 「人質事件への日本政府の対応」


今回のアルジェリア人質事件は、危機管理を重視する安部政権に強い衝撃を与えたが、海外での邦人人質事件は、これまでも歴代の政権を 揺るがせてきたのです。


・1970年3月 「よど号ハイジャック事件」 当時の首相/佐藤栄作

赤軍派が羽田発福岡行き日航機をハイジャック・・北朝鮮行きを要求。

金浦空港で山村運輸政務次官が、乗客の身代わりになって平嬢へ・・

・1977年9月 「ダッカ事件」                    当時の首相/福田赴夫

  日本赤軍メンバーが日航機をハイジャック。

「人の生命は地球より重い」・・福田首相のこの発言が議論を呼んだ。

人命最優先の政府は、犯人側に身代金600万ドル(約16億円)を
渡しただけでなく、「超法規措置」として服役囚数人を釈放・・

世界から「銃口に屈した」「法治国家の敗北」などと非難され、法務大臣が辞任する事態となった。

この決断をした背景には、1972年5月イスラエル・テルアビブ空港で、赤軍派による無差別小銃乱射事件がある・・24人が死亡し、76人の
重軽症者を出したことが影響している。


・1996年12月 「ペルー日本大使公邸人質事件
                                                        当時の首相 / 橋本竜太郎

  左翼ゲリラが日本大使公邸に押し入り、服役囚らの釈放を要求。

  その日公邸では、天皇誕生祝賀レセプションが催され、ペルー政府  
  の要人、各国大使、日系企業の駐在員ら600人が人質になった。

その後、密かに地下道を掘り、人質とも連絡を取って、事件発生から
127日後の4月22日、ペルー特殊部隊が公邸に突入。
ペルーの政府要人1名と突入隊員2名が死亡し、ペルーの外務大臣や青木大使ら、複数の重軽傷者を出した・・テロリスト14名は全員死亡。

日系人フジモリ大統領の巧采配に、世界から大きな賞賛が送られた。


・1999年8月 「キルギス邦人人質事件」  当時の首相/小渕恵三

  イスラム武装勢力が、鉱山技師など4人を拉致、山岳地帯で拘束。
  キルギス政府を通じて交渉・・2ケ月後に、身代金を支払い、全員釈
  放される。

・2004年4月・10月 「イラク邦人人質事件
                                                          当時の首相/小泉純一郎

  自衛隊のイラク撤退を求める武装組織が、4月と10月に相次いで
  6人
拉致。日本政府は要求を拒否したが、4月の5人は聖職者団体
  の仲介で全員釈放。
10月の1名は、交渉むなしく殺害された。


何れの事件も日本から遠く離れ、政府は情報集めに苦慮した・・
突入時、現地政府からの事前通告はなく、人質の救出に直接関与することができなかった。

海外で危険な状態に陥った日本人の救出に、自衛隊を迅速に派遣できるよう、事件発生のたびに「法改正」の議論が盛り上がるが、しばらくすると立ち消えに・・その繰り返しで、今も解決策のないまま、無策の状態が続いている。

                                                                                     1/27日経新聞

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