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感性論哲学の世界/真実の愛

芳村思風・感性論哲学とは・・

感性論哲学は、「感性」をベースに創造し、体系化し、

組み立てられた学問です。

人間は、「感性」と「理性」と「肉体」から成り立っている。

命の根底に感性があり、感性が生命の本質であり、
人間の本質であり、精神を作っていく。


そうした考え方にのっとって、人間の生き方、社会のあり方、
経営、政治、教育、歴史、文化・芸術などを体系的に考える
実践哲学です。
その現実的かつ実践的柱になるのは「意志と愛」・・
意志と愛の哲学です。


「理性」と「感性」は協力し合う関係にある・・ バランスでは
ない。感性だけで行動するなら、それは 人間ではなく、
けだものになってしまう。

命の底から湧いき上がってくる「感性」を、「理性」でもって
コントロールするのが人間です。

感性は、すべての生命が持っている生命の本質であり、
能力なのです。



1062 【心と体の健康】

「感性論哲学の世界/真実の愛」


芳村思風・感性論哲学における「真実の愛」について考えます。
真実の愛は、「短所を許し補い、長所と関わる力」が備わったときに
生まれてくる。

考え方が違うからと対立したり、自分の考えを押し付けたり、説得する
のではなく、相手の考えのいいところを見つけて、受け入れていくのが
「真実の愛」です。

同じ考え方の人としか交われなかったり、同じ考え方の人としか仕事が出来ない人がいます。

同じ価値観の人としか一緒に暮らせない人・・こうした人は、自分しか
愛せない、自分勝手な愛でしか、人と交わることができない人です。

人は十人十色、みんな違います・・意見も、価値観も、考え方も違うのが当り前であって、同じ価値観を共有できる人は、一卵性双生児でもない限りあり得ないのです。


価値観の違う人と、どうしたら一緒にやっていけるかを考え、気配りするのが”愛”なのです・・価値観も考え方も違う二人だからこそ、共に成長できるのです。

互いの価値観を認め合うために最も大切なことは、相手より優れた能力を問うのではなく、相手を受け入れ、自分の価値観と融合させ、統合する能力を身に付けることです。
共に協力し、成長し・・助け合って生きていくことに、
能力を発揮できる人が、本当の”愛”、真実の愛を持った人なのです。


離婚原因の一番は「性格の不一致」と、昔から決まっている。
違った環境で育った二人が結婚し、一緒に暮らすのですから、
”真実の愛”が不可欠になってくる。
真実の愛とは・・他者と共に生きる力であり、短所を許し補い、長所と関わる力ををいうのです。
考えの違う二人が結婚して、共に学び、共に成長いく過程で、本当の夫婦が生まれていく・・この要になるのが”愛”です。

気の合う人とは付き合うが、合わない人とはつきあわない・・そんな人には、愛は存在しないのです。


価値観の違う人、違った環境や文化で育った人、考え方の違う二人が、どうしたら一緒にやっていけるか? それは、相手の考えを受け入れ、
価値観を融合させていくことです。そこから真実の愛が芽生えるのです。


価値観の共有を目的に、経営理念を成文化するのはいいことです。
しかし、社員さん個々の価値観まで同じにしようとしてはならない・・
社長と同じ考え方の社員さんばかりの会社に、将来はないからです。


器の大きな社長は、考え方の違う社員、価値観の異なる社員の良いところを引き出し、まとめていく能力が高いのです。

                                                                                芳村思風・一語一絵から

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