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永平寺・五観の偈

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1102 【心と体の健康 】
~幸せな人生~ 「永平寺・五観の偈(ごかんのげ)」


曹洞宗の大本山永平寺を訪れたのは、何年ぶりでしょうか・・
今から約770年前、道元禅師によって開かれた座禅修業の道場として、また信徒の信仰の源としてにぎわっている。


今回初めて僧侶の案内で、山門、仏殿、僧堂、庫院など、寺院内をくまなく約一時間かけて見学しました。

その後、食事を頂きました・・まず食事のマナーを教わり、食事に感謝する五つの言葉「食前の偈(げ)」を唱和して、箸を取りました。

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五観の偈(ごかんのげ)

一つには 巧の多少を計り 彼(か)の来処を量る

私たちがいただく三度々の食事には、多くの人の手数や労力が費やされている。

そのご苦労に感謝し、大自然からもたらされる恵みへの感謝を忘れてはならない。

二つには 己が徳業の全けつをはかって 供(く)に応ず

食事は、自分の人格を成さしめんがための尊いたすけとしていただくものです。

まず、わが身わが心を省みて、人の道に欠けるところがないか反省して、頂かなければなりません。

三つには 心を防ぎ過(とが)を離るヽことは 貪等(とんとう)を  
  宗とす

むさぼりの心や、いかり心で食膳に向かってはならない。

このような心で食事をすれば、食事は毒となり、心を養うことは出来ません。

四つには まさに良薬を事とするは 形枯(ぎょうこ)を療ぜんが
  ためなり

日々いただく食事は良薬と考え、肉体と精神の枯死を防いでくれる。

食事を、単に空腹を満たす食物と思うから、不味ければ腹を立て、粗末にするのです。


五つには 成道のためゆえに いまこの食を受く

私たちが食事をいただくのは、身心を養い、人の道「徳」を成就するがためにある。空腹を満たす食物と心得違いをして、色と味にだまされ、身心を空しくしてはならない。

なにごとも成道をとなえて、自己の生命をまっとうするための「食事行」でなければならない。

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