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日本の指導者の指導力・評価(2)

「海賊と呼ばれた男」


百田尚樹氏のベストセラー「海賊と呼ばれた男」
は、異端の経営者/出光興産の創業者・出光

佐三氏がモデル。

敗戦で、裸一貫築き上げてきた企業資産全てを

失ったが、「愚痴を言うな!直ちに建設にかかれ」

1人の社員も首にせず、戦後次々ふりかかる
苦難を乗り越え、大企業に成長させた、 義に
厚いサムライのような、熱き男の物語です。


私が昨年読んだ本の中ではナンバーワンだ!
読み応えがあり、お奨めです。
2013年には”本屋大賞”を受賞している。



1288 【吉村外喜雄のなんだかんだ】

「日本の指導者の指導力・評価(2)」


ローマ帝国の興亡や十字軍などの歴史を通して、様々なリーダー像を
描いてきた作家の塩野七生さん・・
イタリアに住んでいて、日本はどう 映るのか?
今の日本が置かれている状況と政治を、以下のように評価している。


異質な価値観をもった近隣諸国と付き合っていくうえで、
『近隣諸国と仲良くあるべきだ』というのは日本人だけの思いだ。
近隣とは常に問題があり・・摩擦が起きないという方がおかしい。


日本人は、これからも隣国と絶対の友好はないと思えばいい。

しかし、近隣国ゆえの突破口はある・・それは、経済関係がより密であるということだ。
中韓両国とは、政治的な関係改善を急がない方がいいと思う。


イスラム国とキリスト教国の価値観の違いは、中韓と日本の関係 とは
比べようがないほど大きい。
それでもなお長い年月をかけ、修復しようと努力している。


現状を改革しようとすれば、必ずぶつかる。 歴史に名を残すリーダーは、改革を恐れない。 リーダーがぶつかることを恐れたら、その時は
それでいいかもしれないが、後世には何の影響もなく、何も残せない。


良い人の生涯を書こうとすると、時代が書けない。
あちこちで周囲とぶつかる人を書くと、何で、誰とぶつかったのかで、
その時代が描ける。
名前を挙げれば、出光興産の出光佐三がそうで
あろう。
改革を為しとげ、後世に名を残すリーダーは「これでいいわけ?」と
現状に疑問を持って臨んでいる。


社会の発展はシンプルだ・・疑問を持つことだ。
疑問を抱かず現状に甘んじるリーダーは、いかに成績が良く東大を
出ていても、それはただ学校成績が良かったということだけだ。

国会で多数党を率いる安倍主相は、民主的方法で政治を改革する力を手に入れた。なのに、反対派におじけ付き、国民の支持率を気にして
何もしなかったら、政治家でないだけでなく、男ではない。

日本をしょって立つ政治家だからこそ、国民には見えない、 日本の未来を憂う気持ちが強いのです。

                                                                           日経「日曜に考える」より

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