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集団的自衛権の是非を問う

朝鮮併合


江戸末期の日本には、西洋の列強と互角
に戦える軍隊がなかった。
このままでは列強の植民地にされてしまう
と、明治政府は豊国強兵に努めた。

当時李氏朝鮮もまた、南下してくるロシアを
防ぐ軍事力を持たなかった。
朝鮮がロシアの植民地になったら、
日本は ロシアと国境を接することになる。


朝鮮半島の近代化を推し進めようにも、
当時の朝鮮は国の体をなしていなかった。
朝鮮政界の第一党も、日本と合併すること
が最善と考えるようになった。


軍事力を背景に、植民地を拡大してきた
西欧列強とは異なり、両国及び列強の合意
を得て、併合に調印したのです。



1312 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「集団的自衛権の是非を問う」


軍隊を持たない日本・・国を守るのは自衛隊の任務だが
、 有事の際の集団的自衛権行使への、国民の理解が
十分ではないようです。
「いざとなれば、アメリカが日本を守ってくれる」
日本人は、本気でそう思っているのだろうか?

アメリカが有事の際、今の日本は何もしないし、
何も
出来ない・・なのに、日本が有事の時は、アメリカ

莫大な軍事費と国民の生命をもって、日本を守らなけ

ばならない・・アメリカ国民の答えはNOである。


かって、ヨーロッパの小国ベルギーは中立を宣言し、
外交の力で自国の平和が維持できると考えた・・
他国の”善意”に依拠したのです。
期待は裏切られ、二度の世界大戦でドイツの侵略を
許してしまった。

戦後、ベルギーはこれを教訓に、集団的自衛権行使に
重きを置いて、自国は自らが守る自己防衛に転じた。


「1%でも善意に頼れない国があれば、私達の安全は

破壊される」と国際政治学者・細谷雄一氏。
70年前の8月、日本も同様の経験をしている。
ソ連の満州などへの侵略だ・・中立条約を守るという
善意
がソ連にはなく、多くの日本人が犠牲になった。


今国会で、安全保障関連法案の是非が戦われている。
「中国が日本の領土をかすめ取ったり、北朝鮮が攻撃を
  仕掛けてくるはずがない」・・こんな法改正は不要との
批判もあるが・・
北朝鮮独裁政治の動向の予測は困難だし、尖閣諸島の

日本の領海内を、警告を無視して侵犯し続ける中国・・
両国に「善意が通じる」と思っている人はいないだろう。
 
「地獄は善意の敷石で敷き詰められている」
欧州のことわざです。
「悪人の中には  善意の行為を主張するやからが多い」
との解説もある。

確率はわずか1%でも”悪意”への備えを怠らないことが、

安全保障の肝である。

                                                           読売新聞「編集手帖」

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