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一杯のスープが国を滅ぼす

■勝ち過ぎは おごりを生む

選挙の勝敗・・
「五分」は励みを生じ、「七分」は怠り
  が生じ、「十分」はおごりを生ず。

戦いというものは「五分」をもって上とし、
「七分」を中とし、「十分」をもって下とする。

「五分」の勝ちであれば、励みの気持ちで
  緊張をもって事に当たり、
「七分」の勝ちなら、怠りと緩みの気持ちが
  生じる。
「十分」、つまり完壁なまでの勝を得ると、
  敗者を侮る、おごりの気持ちが生じる。



1543 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
故事から学ぶ
「一杯のスープが国を滅ぼす」

今から二千三百年前、中国(現在の河北省)に
「中山」 (ちゅうざん)という小国があった。

ある日王様は、国内の重鎮を招いて宴会を開いた。
さすが王城だけあって、豪華な料理が次々と運ばれて
くる。
ところが、羊のスープが配られた時、何かの手違いで、
司馬子期という男の前にだけ届かなかった。
一人分足りなくなったのです。

中山王は気づいていたが、「たかがスープ一杯じゃない
か、彼ならば、まあいいだろう」と軽くとって、一言も
詫びず、そのまま宴会を続けた。
怒ったのは司馬子期である。「侮辱された」と席を蹴っ
て退出し、そのまま大国・楚へ走ってしまった。

怒りに燃えた彼は、楚王をけしかけて、中山国を攻撃
させ、ついに滅ぼしてしまった。中山王は、多くの臣下
にも見捨てられ、逃亡するしかなかった。

すると、見知らぬ二人の男が、矛(ほこ)をひっさげて
後からついてくる。
「そなたたちはいったい何者か?」王が尋ねると・・

『かって、父が餓死しそうになった時、国王は一壺の
食物を与えてくださいました。
そのお陰で、父は生き永らえたのです。
父は死ぬ間際に、もし戦争が起きたならば、おまえ達
は必ずや、王様のご恩に報いてくれ』と言い残しまし
た。それで本日、決死の覚悟で馳せ参じたのです』

中山王は「ああ~」とため息を漏らし、天を仰いで
叫ん だ。
「人に物を施すとき、その量の多い、少ないなどの、
ささいなことをもおろそかにしてはならない。
ちょっとしたことが原因で相手を傷つけ、恨みを
買ってしまう。
私は、たった一杯のスープのせいで国を滅ぼし、
わずか一壷の食物のお陰で、二人の勇士を得た」

                                      
木村耕一「こころの朝」より

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