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故事から学ぶ 「未だ木鶏たりえず」

■「木鶏子夜に鳴く」

木彫りの鶏のように、心は落ち着きはらい、
人知れず努力を重ねることのできる人で、
縁の下の力持ちになれる人を言う禅語です。

人が寝静まった真夜中に、人知れず努力
を重ねる・・
誰にも褒められず、認められなくても、
自らの役割を全うする・・”陰徳”と賞賛
される禅の境地を「木鶏子夜に鳴く」という。


1560 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
故事から学ぶ
「未だ木鶏たりえず」

横綱・日馬富士が暴行問題で引退する事件が起き、
角界は激震に揺れている。

優勝回数40回の大横綱白鳳が、今だ抜くことのできな
い、偉大な記録を保持する横綱がいる。かって69連勝
の偉業を
成し遂げた大横綱・双葉山である。

第35代横綱・双葉山が安芸の海に敗れ、69連勝に
終ったとき、昭和の偉大な政治学哲学者・安岡正篤氏に
充てた言葉は・・「われ未だ木鶏たりえず

”木鶏”とは、中國の”荘子”に由来する言葉です。
闘鶏の戦いに臨み、木彫りの鶏のごとく、全く動じない
強さを秘めた、最強の鶏のことを言います。

♪紀悄子(きしょうじ)という鶏を育てる名人がいた。
王様からの下問に答えて、最強の闘鶏について説明した。

紀悄子に鶏を預けた王様は、10日ほど経過した時、
仕上がり具合について下問した・・すると紀悄子は
「まだ空威張りして闘争心があるので、いけません」

更に10日ほど経過して、再度王様が下問すると・・
「まだいけません・・他の闘鶏の声を聞き、姿を見た
  だけで、いきり立ってしまいます」と答えた。

更に10日経過したが、
「目を怒らせて、己の強さを誇示しているから、
  話になりません」と答える。

更に10日経過して王様が下問すると・・
「もう良いでしょう・・他の闘鶏が鳴いても、全く相手
  にしません。まるで木鶏のように泰然自若としてい
  る。その徳の前に、かなう闘鶏はいないでしょう」
と答えた。

荘子は、人の道に則した人物の陰喩として木鶏を描いて
いる。道を体得した人物は、他人に惑わされることなく
鎮座しているだけで、衆人の範となることを言い表そう
としたのです。

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