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ことば遊び 「本当の笑いとは・・」

あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願い致します



1775 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
ことば遊び「本当の笑いとは・・」

お正月、テレビチャンネルを回すと、いつものような
「お笑い娯楽番組」ばかりで、視る気にならなかった。

2014年に人間国宝になった柳家小三治師匠(78歳)
師匠が考える”笑い”とは・・
人を笑わせるのが芸ではない、笑ってしまうのが芸

落語界を背負う、当代屈指の古典落語の最高峰と
評される、柳家小三治師匠。
小三治師匠の落語は”奇”をてらわない。
無駄を削ぎ落し、ただタンタンと語る・・


人を笑わせたくて、噺家や漫才師になる人が多い。
修行を積んでいくうちに、人を笑わせることがたいした
ことではないことに気づく・・分かってくる。

今人気の漫才師のように、「ガハハ・・」と笑わせよう

している間は、まだ一人前ではない。

笑わせようとして笑わせるのは、同じことをやっていると
いずれ客がついて来なくなる、限りがある、飽きがくる。
自分も飽きるし、聞いている客も飽きる。
次々と新しい笑いを、客に提供しなければならなくなる。

小三治師匠が考える”笑い”とは・・
面白い日常の話をそのまんま話して・・笑わせる

落語は笑わせるために語っているのではない。
聞き手が語りに引き込まれて、そこから自然に湧き
上がってくる”笑い”・・それが素晴らしい芸になる。

笑わせるのではなく、お客が「つい!笑ってしまう」芸
なら、
新しいネタを考えなくていい・・プッシュがいらな
い・・
ひたすら落語の世界を演じていればいい。

面白く出来ている落語は、
笑いが多い少ないではなく、
「ヘェ~エェ~」とお客が笑いに引き込まれて、
お客の目つきが変わってくる・・輝いてくるのです。

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