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家族の接触を断ち切ってしまうコロナ

1975 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
幸せな人生
「家族の接触を断ち切ってしまうコロナ」

私達は「どう生きればよいのか」は考えるが、
「どう死ぬのがよいのか」は考えようとしない。
やがてこの世を去らねばならないことを考えて、
生きていかなければならないのです。

冷酷にも、家族の接触を断ち切ってしまうコロナ・・
心の準備をする間もなく、短い闘病で亡くなってしまう。
家族は死に目に会うことも許されず、お骨になって帰って
くる・・これほど辛く、悲しいことはない。

家族の一人が急に発病して病院に運び込まれ、どんどん
死に近づいていく。家族が患者に寄り添い、顔を寄せ、
手を握り、声をかけることで患者は安心し和らぐのです。

ところが、家族は病室に入ることを禁じられ、患者に
寄り添うことを封じられたのでは、患者にも家族にも、
これ以上の不幸はありません。

家族が患者と最後のお別れが出来たかどうかで、
家族の残りの人生に大きな影を及ぼすのです。

260床ある金沢の中堅S病院では、医師・看護師・栄養
士・リハビリス介護タッフなど、各分野の専門スタッフが
チームを組んで、1人ひとりの患者に寄り添い、医療看護
ケアを行っている。

また、病院では患者に会えず、不安を抱える家族のために、
タブレットを通して面会、患者と家族が言葉を交わすのを
手伝うなど、患者と家族両方のケアに力を入れている。

あるがままに生き、一人の人間として尊厳ある最後を迎え
たいと願う患者。そして最後を看取り、お別れしたいと
願う家族に、病院はどう向き合おうとしているのか・・

誰もが納得のいく終わり方ができるわけではない。
それでも人は、自分の命を最後の瞬間まで輝かせたい
願っているのです。

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