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激変しつつある日本の国際環境

2041 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「激変しつつある日本の国際環境」

新型コロナウイルスに揺れ、ロシアの暴挙に震かんする
日本。
今回コロナとロシアの2つの危機で明らかになったのは、
繁栄をもたらしたグローバリゼーション下の国際的ネット
ワークが、一気にマヒしたことです。
トップの判断で、国際ルールを平気で無視する国家が
存在するからです。

戦後、日本は米国の同盟国として国防のコストを抑え、
自由貿易を国是に、経済のグローバル化の波に乗って、
世界の経済大国に成長した。

戦後の日本の国際戦略は、「資源小国は、いずれの国とも
重大な”敵対関係”を作らず、良好な関係を保つこと」に
あった。
今回の事態は、そうした戦略の前提が崩れたことを意味す
る。こうなると日本は先進国では最も”脆弱な国家”になる。

日本銀行が6月のアンケート調査で、1年前に比べ物価が
上がったと回答した人の割合が約9割にのぼった。
8%ほどの物価上昇を感じていて、人々が物価上昇に敏感
になっている様子が鮮明になった。

食料自給率は1965年度の73%から、2020年度には
37%に低下。小麦はわずか15%、大豆は6%にすぎな
い。そして、エネルギーの自給率が30%程度の今の日本。

戦後平和憲法のもと、70数年間日本は戦争のない平和
国家だった。
しかし、日本海を挟んで国境を接する”隣国”は、ひっきり
なしに弾道ミサイルの発射実験と、核開発に奔走する
北朝鮮。
領土拡大・覇権国家の中国とロシア。

1億2千万人の人口を抱える日本の安全保障に、
暗雲が漂い始めている。

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