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徳川幕府の年表

■除夜の鐘

今年もあと5日…除夜の鐘を聞いて、今年いろいろあった"煩悩"を、消し去りたいものです。ところで、除夜の鐘を百八回鳴らす習慣?… 中国から伝わってきました。

"煩悩"とは、心身を悩まし、わずらわせ、惑わし…"さとり"を得ることを妨げる、あらゆる精神的作用を言います。
仏教では、百八の煩悩があるとしていますが、他に、八万四千の煩悩があるという説もあり、数についてはこだわる必要がなく、 "大変多い"という意味に解釈すればいいようです。

仏様をお参りするとき"数珠"は欠かせない…珠の数は普通百八個ある。
珠を一つ繰るごとに、念仏を唱える。念仏を唱えることで、煩悩を退治し、滅ぼすことができるのです。
カトリック教徒が、祈りをささげるときのロザリオも、この数珠が転じたものと言われています。


【吉村外喜雄のなんだかんだ - 628】
~歴史から学ぶ~ <徳川幕府の年表>

NHK大河ドラマ「篤姫」が終了した。13代将軍"家定"に嫁ぎ、14代"家茂"、15代"慶喜"の母となり、回を追うごとに、 しぐさ・言葉づかいに"らしさ"と貫禄がそなわっていく…徳川幕府、大奥の最後を取り仕切った篤姫を、みごとに演じきっていた。
ドラマに登場する3人の将軍…時代の波にほんろうされる姿が痛々しい。
ドラマも終盤になると、篤姫に関わるかけがえのない人たちが次々亡くなり、去っていく…楽しくも悲しいドラマでした。

家康から265年続いた徳川幕府。家光や吉宗はよく知られるが、その他の将軍についてはよく分からない? そこで、 歴代将軍を年表にして書き出してみました。

1603 初代 徳川家康 将軍在職 2年
1605 2代 徳川秀忠 将軍在職18年 (家康の三男)
  ※律儀な性格で、戦は苦手。政治向きには抜群の手腕を発揮。
14 ・大坂冬の陣
1623 3代 徳川家光 将軍在職28年 (秀忠の嫡男)
35 ・海外への渡航、国内への帰国禁止
37 ・島原の乱
39 ・ポルトガル人来航禁止
41 ・完全鎖国
1651 4代 徳川家綱 将軍在職29年 (家光の長男)
  ※武断政治から文治政治へ、政策の切り替えを行った。
1680 5代 徳川綱吉 将軍在職29年 (家光の四男)
85 ・生類憐みの令
  ※近松門左衛門、伊原西鶴、松尾芭蕉を生んだ"元禄時代"
02 ・赤穂浪士の仇討ち
1709 6代 徳川家宣 将軍在職4年 (家光の孫)
  ・幕政改革を断行し、歴代将軍の中でも名君と評される。
1713 7代 徳川家継 将軍在職3年 (家宣の四男)
  ※4歳で即位、7歳で婚約、8歳の時風邪で亡くなる。
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1716 8代 徳川吉宗 将軍在職29年
    (紀州2代藩主四男・家宣の養子になる)
21 ・享保の改革(目安箱を置く)
32 ・享保の大飢饉
※破綻しかけていた幕府財政を復興…名君と言われた。
・江戸火消し、小石川養生所の設置
1745 9代 徳川家重 将軍在職15年 (吉宗の長男)
1760 10代 徳川家治 将軍在職17年 (家重の長男)
82 ・天明の大飢饉
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1787 11代 徳川家斉 将軍在職50年 (一橋家2代当主長男)
1828 ・シーボルト事件
・松平定信の寛政の改革
※徳川を、一橋徳川の天下にしたいと、19男・27女の子供をもうけ、
 諸大名との婚姻を推し進めた。
1837 12代 徳川家慶 将軍在職16年 (家斉の次男)
  ※幕府財政の破綻、幕政の腐敗、網紀の乱れ…"大塩の乱"を招く
41 ・天保の改革
1853 13代 徳川家定 将軍在職5年 (家慶の四男)
  ・ペリー来航
54 ・日米和親条約
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1858 14代 徳川家茂 将軍在職8年 (紀州13代藩主)
  ・日米修好条約
60 ・桜田門外の変
63 ・下関事件。薩英戦争
1866 15代 徳川慶喜 将軍在職1年 (一橋家9代当主)
67 ・大政奉還

※「御三家」…尾張徳川家、紀州徳川家、水戸徳川家
※「御三卿」…田安徳川家、一橋徳川家、清水徳川家

将軍家に跡継ぎがないときは、他の御三卿とともに、跡継ぎを出す資格を有する。
家格は「徳川御三家」に次ぎ、所領は十万石だが、他の大名のように、領地や城は持たなかった。
・この制度で、御三家・御三卿から跡継ぎを出したのは、紀州藩と一橋家だけです。

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