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折 句

■ことば遊び 「ん回し」
上方落語に「田楽喰い」という噺がある。
 
『皆で田楽を食うことになった…
「田楽はそう…味噌をつけたとか…なんとか言うさかいな、
  ええ…げんを祝うて運がつくように…”ん” まわし…”ん”を一つ
  言うたら…皆一本取って食べるのや」 ということで噺が始まる。
 
「れこん」 「にじん」  「だいこ」 「なんき」 
「みか」 「き」 こちゃ好か
「ぼさん」 ぼのくぼに てかふ…  
「て天満の天神さん」と、 だんだん長いものになっていく…』
 
現代なら…「アンパンマン」「新幹線」で、田楽が食べられます。
私は、幼稚園へ孫を迎えに行った折りに、「ん回し」を楽しんでいる…
                 
                        小林祥次郎「日本のことば遊び」
                       
 
884 【吉村外喜雄のなんだかんだ】 
~ことば遊び~ 「折 句」
 
「蛙(かわず)飛ぶ 池はふかみの 折句なり」と」いう古川柳
がある。
芭蕉の「古池や 蛙飛び込む 水の音」は、 句の頭を拾って
読むと「フカミ(深み)」になる。
芭蕉が、折り句を意識して詠んだかどうかは定かでないが、
古池の句に”深み”が折り込まれている。
 
広く知られた折句の歌は、伊勢物語に、”在原業平”が
「かきつばた」の五文字を頭に、折り込んだ歌が知られる。
ら衣 つつなれにし ま (妻)しあれば るばる来ぬる 
  び(旅)をしぞ思う」
 
”業平”の折句は「古今集」にもあり、 「倉山 峰立ちならし 鳴く鹿の 経にけむ秋を 知る人ぞなき」 と、「をみなえし」を
折句にしている。
となく ものぞ悲しき 秋風の 身にしむ夜半の 旅の寝覚めは」 は、「南無阿弥陀」を折句にした、 平安時代の旅の歌です。
同じく平安中期に詠まれた、 「こそ 心を測る 心なれ の敵は 心なりけり」 は、”心”を折句にしていて、現代の”教訓”にもなっている。      
その他”教訓” を折句にしたものでは…
せば為る 為さねば為らぬ何ごとも 為らぬは人の さぬなりけり」 …山本五十六が詠んだことで知られている。
 
いまと 今というまに 今ぞ無く 今というまに 今ぞ過ぎゆく」
りを 言わぬ人こそ いさぎよし 偽り多き いやな世の中」
語読みの 論語知らずは 論もあれ 論語読まずの 論語知らずは」
季節を詠んだ歌では…
春… 「咲く 桜の山の 桜 咲あり 散るあり」
夏… 「そがれに なびく雲の ちいつつ なばたつめや 
     れを待つらん」 は、「た・な・ば・た・ま・つ・り」の七首を
         に折りこんで、 最初に”た”を詠んだ歌です。
 
    「瓜売りが 瓜売りに来て 売り残し 瓜売り歩く 
        瓜売りの
      は、 じりじり照りつける夏の風景が浮かんでくる。
 
秋… 「月づきに 月見る月は多けれど 月見る月は 
        この月の
最後に、「南無釈迦じゃ 娑婆じゃ地獄じゃじゃじゃ
               どうじゃこうじゃと 言うが愚かじゃ
                                                             じゃ、バイバイ・・
                               小林祥次郎 「日本のことば遊び」

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