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隣国、日本と中国の関係

■異質な価値観と歴史を持つ隣国と
  付き合っていくには・・


「近隣諸国と仲良くあるべきだ」と言うのは

日本だけだ。
世界どの国を見ても、近隣とは常に問題が

あり、摩擦が起きないという方がおかしい・・

中・韓との関係で日本人は、今後も絶対の

友好はないものと、思わなければならない。

唯一の突破口は、経済関係がより親密である

ことだ。
                        作家・塩野七生「時論」より


北朝鮮と韓国・・両国とも仮想敵国が日本 で

あることを、どう思うかだ・・



1164 「吉村外喜雄のなんだかんだ」

~歴史から学ぶ~ 「隣国、日本と中国の関係」


隣国、日本と中国の関係を歴史から振り返ると、お互い切っても切れない関係にあるのは、歴史が証明している。

日本が、江戸末期に入手した西欧情報のほとんどは、上海からもたらされたもの・・西欧の列強が、阿片を使って中国を食い物にし、我慢できずに仕掛けた阿片戦争・・戦いに敗れた清国は、香港を割譲させられるという苦い経験をしている・・

その顛末が日本にもたらされ、国の将来を憂う志士たちを突き動かすエネルギーになったのです。
列強に付け入るスキを与える間もなく、 世界に例を見ない、江戸幕府から明治政府への”無血革命”に成功し、明治維新を迎えたのです。


それからの日本は、豊国強兵をスローガンに、近代国家への道を突き進んだ。明治・大正・昭和と、政治・経済・教育・文化、すべての分野で”西欧化”が進んだ。

日本が、西洋の文化や科学を取り入れるとき、西洋の言語を日本語に翻訳して、数多くの「外来日本語」を誕生させた。それが中国に逆輸入され、浸透していったのです。以下はその一例です。


・解放 ・環境 ・幹部 ・議員 ・議会 ・企業 ・共産主義 ・金融
・銀行 ・組合

・景気 ・芸術 ・権威 ・原理 ・原則 ・憲法 ・国際 ・自由 ・宗教
・法律
・民法 ・領海 ・領土 ・輸出 ・輸入 ・労働組合 etc


こうした外来日本語が中国語になったのです。

現代中国語で、日本語から借用した外来語の数は驚くほど多く、現在日本人が使用している社会科学、人文科学にからむ用語の七割が、中国語になっている。

事例をあげると、中国の国名「中華人民共和国」は、”中華”を除く残りすべてが和製中国語なのです。

                                                              竹田恒泰「竹田研究会」

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尖閣領有でいがみ合う日本と中国・・歴史を振返れば、両国は互いに
必要不可欠の関係にある。

中国も日本も・・最も嫌いな国は日本であり、中国だと言う。暴徒が日本人の店を襲うテレビ報道を、繰り返し見ているうちに、「それが中国の
すべて・・嫌いだ」と刷り込まれる。

中国人も、「尖閣は自分たちの領土・・許せない」と腹を立て、日本人を嫌う。

怒っている日本人(中国人)に、「中国(日本)へ行ったことは?
中国人(日本人)の友人は? 近代中国(日本)の歴史を知っている?」と尋ねると、「行ったことはない。友達はいない。歴史は知らない」と言う・・相手の国を何も知らないで・・一部の人が暴走するのを見て・・日本人(中国人)すべてがそうと思い込んでいる。


実際、中国(日本)に出かけて、中国人(日本人)と交わってみると、みな良い人たちだ。少なくとも十人中七人は、素敵な友人・隣人である。

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