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お年寄りの3人に1人は低栄養

37日間漂流した漁師

2001年、長崎県沖で遭難した漁師が、
37日間漂流した後、救助されるという事件
がありました。
その第一声は「なかなか死なないもんだなあ~」

食料は底をつき、口にしたのはわずかの水だけ。
医師たちを驚かせたのは、彼の健康状態・・
血糖値が低いなどの症状が見られたものの、
身体にほとんど異常がなかったのです。



1588 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
食と健康
「お年寄りの3人に1人は低栄養」

終戦直後、当時6~7歳の食べ盛りだった私・・
空腹を満たしたのは「さつま芋」でした。当時の子ども
たちは皆やせ細り「栄養失調」状態でした。
今は飽食の時代・・「栄養失調」は死語になっている。

ところが厚生労働省の調査によれば、70歳以上の
3~4人に1人が「低栄養」の危険がある。
しかし、ほとんどの人が無自覚だという。

栄養が不足する「低栄養」の人は、介護を必要としたり
亡くなる比率が、正常な人の2.3倍と高く・・本人が
気づかない内に、寝たきりになるリスクを抱えている
という。
低栄養を防ぐ鍵は”
歳をとるとともに遠ざけてしまう肉・・食生活を改め、
二日に一度は肉をメインににした食事を摂るようにする。
加えて魚や大豆、卵などのタンパク質も、積極的に摂る
ようにします。
弱った体力が回復し、朝のウオーキングも元気いっぱい
・・息切れやめまいも無くなり、老化を防いでくれます。

肉を食べているか、いないかが分かる「アルブミン値
という数値がある。血液中のタンパク質が標準より少な
いと、体にタンパク質が不足していると数値が示す。

最近になって、体内のタンパク質の量が、お年寄りの
健康に大きく関わっていることが分かってきた。
心筋梗塞などの心疾患・・発症すると寝たきりや要介護
になつてしまう。

アメリカで、65歳以上4千人を対象に、4年間追跡
調査したところ、アルブミン値の低い人が心臓病になる
比率が、男性で1.2倍、女性で2.5倍になった。

更に、厚生労働省の調査によれば、”肺炎”になる危険
度は倍になり、アルブミン値の低いお年寄りが、介護
を要するようになり、死亡する比率が2.3倍になると
いう。
肉(タンパク質)が体に及ぼす影響は・・
肉は体内で消化され、様々なアミノ酸・・50万種類の
たんぱく質になる。
タンパク質は生命の働きを司るマシーンとして、重要な
役割を担っている。心疾患や肺炎を予防し、血管を丈夫に
してくれるのです。

子どもが自立し、夫に先立たれて一人住まいのお年寄り。
食卓から脂っこい肉や卵、牛乳が陰をひそめ、魚や豆腐
、納豆でタンパク質を補っている・・
本人が気づかないうちに、低栄養体質になっているので
す。

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