■吐いて吸う                         数を数えて呼吸することを禅宗では「数息観」とい         
座禅で私は、46、47・・と、吸って           
吐くを、数を数えながら行っている。   
慣れてくると、呼吸がなめらかになり、           
数を数えなくても、意識せずに自然と           
呼吸するようになる。           
          
私はこの夏プールに通い、1300㍍           
泳いでいる。泳くのも、ゆっくり吐いて           
スッと吸って、300、350、400           
と数えながら一気に1300㍍泳ぐ。          
          
千メートルを過ぎると、数を数えなくても           
吐いて吸うを、無意識に自然に行い、          
呼吸も乱れず穏やかに、泳ぐのが楽しく          
なってくる。
        
 1737 【吉村外喜雄のなんだかんだ】          
「座禅(2)座り方」           
私(吉村)は、片方の足だけ乗せる半座に組んで          
座る。半座がきついなら、尻の下の座布団を更に           
高くし、あぐらのまま座ってもよい。           
それも無理なら、椅子に腰かけて座禅を行う           
「椅子座禅」でもよい。           
          
座禅には、身体と呼吸と心の三つの要素がある。           
身体が整っている「調身」           
呼吸が整っている「調息」           
心が統一されている「調心」           
          
「椅子座禅」を行うとき、背もたれによしかかって           
はいけない。その時は楽ですが、長時間だと背骨が           
痛くなります。           
          
背筋を真っすぐ伸ばして身体を支える・・           
「調身」です。伸ばした背骨の上に頭が乗る。           
頭のてっぺんから、真っすぐ上に引っ張り上げる           
イメージです。           
これを禅宗では「背梁骨を直す」(せきりょうこつ           
をじきす)と言います。           
〈 手の組み方 〉           
正しい手の組み方は、膝の上に右手を手の平を上に           
して乗せ、その上に左手を乗せ、指の部分を重ねて           
左右の親指の先を軽くくっつけ、丸い輪を作ります           
。           
初めての人は、この形を作ることに気がいってしま           
う。作法にこだわらず、右手を左手で包んで膝の上           
に置くようにすればば、気が散ることもない。           
〈 座り心地 〉           
座る形が整ったら、体を前後と左右に軽くゆすって           
収まる場所を探る。落ち着く所が見つかったら、           
そこが座り心地のよい姿勢になる。           
        
         
         
あごを引いて口は軽く閉じ、目は真っすぐ正面を見          
て、視線だけ2㍍先に落とし薄くまぶたを閉じ、           
薄目を開けた状態にするが、目をつむってはいけな           
い。           
〈 呼吸を整える ・・調息〉           
座禅の呼吸法は「ひとぉ~つぅ、ふたぁ~つぅ」           
声を出さずに「ひとぉ~」でゆっくり吐いて、           
ちょっと間を置いて「つぅ」と短く吸って、数を           
数えながら、吐いて吸う。           
う。数を数えることに集中していると、雑念が湧く          
頻度が少なくなる。           
          
慣れてくると、呼吸がなめらかになり、数を数えな           
くても、自然と呼吸できるようになります。           
それを「隋息観」という。    
      
                              正眼寺住職・山川宗玄禅師
