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岐路に立つ人類/人知超すAI 技術

AI を取り入れた小学校の授業で、先生は生徒に
AI に質問してどんな回答が返ってくるかを体験させた。

AI のあまりに自然な受け答えに、生徒は
『君は何歳ですか?』  『どこの国の人ですか?』 と
あたかもAI が生きている人間と錯覚するような質問
をした。
これを見た先生は「まずい」と判断し、
AI には人格が
ないことをしっかり教えたという。

いくらもっともらしい回答を並べても、
彼らは学習した
文章を合成しているにすぎない。

高度に操る機械を丸々信じてはいけない。
文科省も新たなAI 指針に、
小学生の利用は「慎重に対応を」と明記した。

                                      日経「春秋」から


2146 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「岐路に立つ人類/人知超すAI 技術」

人間をしのぐ知性を持つAI の登場は、
人類の生存を脅かす
までになった。
AI 技術の飛躍的進化は、地球史の新たな
時代「テクノ新世」が幕を開ける。
テクノロジーの進歩が
あまりに早く、「いずれAI を制御
できなくなるときがくるのでは」・・との懸念が付いてまわる。

『まさか医者がAI に負けるなんて』
スミス医師は、同僚の電子メールを読んでがくぜんとした。

〈 漂白剤が目に入った 〉という相談に・・AI の回答は
『それはとてもお気の毒でしたね。きれいな水で目頭から
目尻まで優しく洗いましょう。痛みや充血があれば、
医師の診察を受けてくださいね 』

生成AI と医師に同じ質問を投げかけ、どちらが優れた
回答をするかを
調べた・・下した判定は”AI の圧勝”
情報の質の高さでは3.6倍、共感力は10倍の差が
ついた。
AI の回答は、いたわりの言葉から始まる。
淡々と説明する医師とは対照的だった。
AI は疲れることもいらだつこともない・・待ち時間なく
診察を受けられるなら、患者にはいいことづくめだ。

大学で6年間学び、国家試験に受かって医師免許を取得。
その後5年間の臨床研修で経験を積んで、ようやく一人前
の医者になる。
そうした努力の積み重ねも虚しく、全ての分野において、
人の能力を遥かに超えるAI が、主役の座を奪おうとして
いる。 


                                           日経「テクノ新時代」より

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