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焼肉えびす/食中毒事件・続き

■事件の一部始終を見ていた私

優れた経営手腕で先頭に立って会社を大きくしてきた
勘坂社長。死人を出したことへの自責の念、断腸の
思いで社員を解雇しなければならなくなった口惜しさ・・
解雇通知の前に、退職を願い出た社員はいなかった。

マスコミによるバッシング、一方的な犯罪者扱い・・
人権侵害も甚だしい。故意に誇張し、歪曲して流される
報道。
誤解を解く機会も与えられず、言い訳することも許され
ない腹立たしさ・・報道の自由を全面に、繰り広げられる
行き過ぎた取材合戦・・それを間近で見ていた私。
繰り返されるバッシングに耐える加害者の家族も被害者だ!


2152 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「焼肉えびす/食中毒事件・続き」

100人を超える患者と死者を出し、今後どこまで被害が
拡大していくのか?世間やマスコミが大騒動する中、
フーズフォーラス社勘坂社長が、本社に報道各社を集め、
記者会見を開いて、陳謝することになった。

午後3時記者会見が始まった。
詰めかけた約100人の報道陣を前に、陳謝を繰り返し
ながら、社長自ら誠意をもって答えようと努めていた。

2時間経過した午後5時頃、ひたすら陳謝を繰り返す社長
に業を煮やした記者・・「死人まで出ているのに、本気で
償う気があるのか」としつこくあおり立てた。

プロ記者の誘導尋問に思わず乗せられてしまった社長。
それまで冷静を装い、質問に答えていた勘坂社長。
思わず感情的になり、「消費者にユッケを提供すること
自体、法律的には犯罪行為にはならない」と釈明した。

この発言「責任逃れの開き直り」だと、2時間後の夜7時
のNHKニュースで、この箇所だけをことさら誇張して
報道した。
勘坂社長を励まそうと、協力を約束していた私の友人たち
も、ニュースの後「許せない」と批判する側に・・
それまでの2時間は何だったのか?

勘坂社長の誠意ある言動は報道されず”悪人”に仕立て
挙げられてしまった。
翌日、被害家族からも非難の電話が鳴り止まなかった。

※記者会見の謝罪の席では、社長発言は重く見られるため、
   専務以下取締役が社長に代わって謝罪陳謝するのが通例
  
更にその3日後、4人目の死者が出たことを知らされた
勘坂社長・・私が見ている本社の駐車場で土下座して、
報道陣に頭を擦り付けた。
これも「パフォーマンスが過ぎる」と大バッシング。

後に勘坂社長・・「私だけでなく妻や子供たちまで、
しつこくマスコミに追い回された。それはまだ我慢できる。
ひどいと思うのは、思わず感情的になって出てしまった
一言を”逆ギレ”と取り、そこだけ繰り返し報道された
ことだ。
また、死者が出たと聞いて動転し、思わず土下座したら、
その行動をまるで反省がないと、繰り返し報道する
マスコミ各社。
事実を事実として正しく報道せず、世間受けのする
フォーカス記事を流し続けるマスコミは・・本当に恐ろし
い。

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